第一章【概要】(1)信者数
創価学会(単に学会とも表記)という名称で、
学会が本格的に活動を始めたのは、1945年(昭和20年)からです。
以来、現在まで70年を超える期間、
大小さまざまな、千差万別の批判が続いています。
それにもかかわらず、学会は現在、
192ヵ国・地域に1200万人を超える信者がいます。
戦後の創価学会としての再出発の時は、
前身の創価教育学会は軍部の弾圧によって壊滅状態だったので、
ゼロからの出発であったといってよいでしょう。
そうすると、この七十年間の学会の発展は、奇跡的ともいえます。
特筆すべきことは、新興宗教団体のほとんどが、
さまざまな点において、特に信者数においては、
誇大宣伝をするのが常です。
しかし、学会は実態を発表しているということです。
一般の人は、新興宗教団体が発表する、
『公称』の信者数を誰も信じる人はいません。
大ぶろしきを広げた数字であることを誰でも知っているからです。
時々、誇大宣伝の実態が暴露されてしまうことがあります。
それは、新興宗教団体が国政選挙に立候補者を出した時です。
事前の公称の信者数からすれば、驚くほどの当選者が出るはずです。
ところが実際には、ほとんど当選しません。
いかに新興宗教団体が信者数をごまかしているかが分かります。
ただ、ある宗教団体では、信者が友人に数珠(じゅず)を差し出して、
それを受け取ってくれると入信したと数えるところもあります。
信者数のとらえ方が一般常識から離れているところもあり、
仕方がないともいえます。
どちらにしても、新興宗教団体が発表する、
『公称信者数』ほど当てにならないものはありません。
それに対して、創価学会の組織の役割の中には、
信者数を二カ月ごとに厳格に算出している部署があります。
二カ月の間に新しく入会した人と、
死亡も含めて退会した人を正確に掌握して、
ほぼ、実際の信者数を出しています。
学会の発表する公称の信者数が、
事実に近いことが証明されるのもまた、国政選挙の時です。
今年の7月に行われた第25回参議院選挙の比例区では、
公明党は、650万票以上が出ました。
それで、参議院の議席は28となりました。
全体で245議席なので、11.4%の議席数です。
比例区で、最も多い時には、860万票以上を獲得しています。
この参議院比例区の票数が、学会員数の確実な目安となります。
もちろんこの数の中には、学会員から頼まれて投票した、
信者ではない友人の票も含まれています。
逆に、会員であったとしても外国籍のため選挙権がなかったり、
選挙に興味がなくて投票に行かない人もいます。
信仰は絶対的な世界ですが、政治は相対的な世界です。
会員がどこに投票するかは、当然ながら自由です。
公明党の政策によって不利益を被る会員や、
感情的に公明党が嫌いな会員は投票に行かないでしょう。
また、行ったとしても別の政党に投票する人もいます。
創価学会員でありながら、公明票にならない人は、
マスコミや外部の人が予想しているよりも、実は案外多いのです。
だから、公明党の議員も、会員の負託(ふたく)に応えられるように、
必死で活動しているのです。
学会員がまるで、
「右向け右、と言えば全員が右の方を向く」
というようなイメージを、軽蔑の気持ちも込めて、
マスコミなどが作り上げようとしてきました。
しかし、それは全く創価学会のことを知らないか、
または、知ったかぶりをした似非(えせ)マスコミ人です。
比例票数というのは、会員の中で公明票にならなかった人と、
会員外の人の公明票数を相関して考えれば、最も投票率の高い時の数が、
実質の学会員数に近いものと言えるでしょう。
戦後ゼロから出発して、70年間で、
700万人を超えるまでに発展した創価学会の歴史は、
「いったい何がホントで、何がウソなのか、分からない」
というような様々な誹謗(ひぼう)中傷との戦いでもあったのです。
コメント
コメント一覧 (2)
急速な拡大は
ローマ時代のキリスト教はどうなのでしょうか?
客観的な数値に基づかない内部発表だけの
192ヶ国と700万人。
もう少し視野を広げたほうが良いのでは