第一章【概要】(5)被害妄想型

戦後、日本の近代化する社会の中で、
創価学会に対しては、
まるで、暴力団の縄張り争いのようなレベルの非難中傷が、
攻撃的に行われてきたこともあります。

週刊誌、月刊誌、新聞、テレビなどで、
広く、学会の批判がなされました。
登場してくる人物には、有名な評論家や
学者、国会議員など、社会的に、
評価されている人も多く出ました。

なかには、異常な殺人事件が起こるたびに、

「残虐な殺人犯は、実は、創価学会員であった。
親兄弟も学会員だ」
「殺人犯は、聖教新聞を購読していた。
その証拠に、逮捕された時の写真に、
聖教新聞の一部が映っていた」
「この事実は、関係者は全員が知っているが、
圧力があって、報道できない」

こんなガセネタが、まことしやかに、口伝えで、
デマとして流されました。

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現在でも、あらゆる場所で、あらゆる機会に、
根拠のない学会批判が出てくるのが現状です。

最近、創価学会に新しく入会した人に感想を聴いてみると、

「友人から創価学会に入会を勧められたので、
インターネットで学会のことを検索すると、
悪評が非常に多く出てきた。
かなり不安になったが、友人を信じて入会した。
学会に入って、様々な会合や活動に参加してみて分かったのは、
インターネットの悪評とはまったく違って、
人間的に良い人が多いのに驚いている」

という内容のことを言う人が多くいます。

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以前であれば、学会批判は、マスコミが主導し、
世間の噂としては、口コミで広まったものです。

時代が進み、地域社会の結びつきが薄くなった現在は、
インターネットの様々な情報源が広がる中で、
世間の噂というのは、
ネット上の口コミから広まるものになってきています。

確かにインターネットで創価学会を検索すると、
現代版世間の噂として、
無数と思えるほど非難中傷の記述が出てきます。

現在、所轄庁に届けられている宗教法人の中で、
創価学会ほど非難を受けている宗教団体はどこにもないでしょう。
それだけ社会的関心も高いことを意味しています。

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それにしても、学会のことを余り知らない人が、
「現代版世間の噂」を目にすると、

創価学会というところは、極悪非道で、
反社会的なカルト教団であり、
その巨大な権力構造のトップに、カリスマ的な存在の池田会長が居る、
というようなイメージを抱かせます。

ところが、これは全く誤った、作られた虚像であることが、
学会員や新入会の人には、直ぐに分かるのです。
それは、実際の学会を知っているからです。

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さて、様々な人が千差万別の批判をしている、ネット情報ですが、
大きく分けると次の三つのパターンになるでしょう。

1. 被害妄想型
2. 利害感情型
3. 愚痴文句型

まず、被害妄想型について見ていきます。
被害妄想の人というのは、例えば、深夜に天井で、
コトリと音がしたとします。

実際には、上階の住人が、
風呂に入ろうとして石鹸を落としただけなのです。
それに対して妄想が出てきます。

「私が寝ようとした時をねらって音を出している。
睡眠を妨害して、病気にさせようとする嫌がらせだ。
いや、今の音は、音のしないドリルで、
床から私の部屋の天井に穴を開けていたのだが、
間違って音を出したに違いない。
穴を開けて、毒ガスを上から注入しようとしている。
そういえばガスの臭いがする。怖い。
殺される前に、先に殺さなければいない」

こんなふうに、妄想が頭の中、いっぱいに広がるものです。

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被害妄想は、外界の出来事を認識するとき、
事実と違って、自分に危害を加えるものとして、
空想して虚像を作ってしまうものです。

作られた妄想は、一見、
本人に被害を及ぼすように思えるかもしれませんが、
実は、それが本人にとって、
被害を受けることのできる、都合の良い作りものにもなるのです。

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被害妄想の学会批判者が作り上げる、
創価学会像も同じです。
それは、現実の学会とは全く違って、
いつ危害を加えてくるか、分からないような犯罪集団なのです。
それを学会批判者は、

「創価学会の組織の中には、池田会長を中心にした、
わずかな首脳しか知らない闇の組織がある。
その力は、警察や国家権力、裁判所にまで及ぶ。
もちろん、暴力団とも密接な関係があり、
都合の悪いことが起こると、
出動させて、学会員にも、世間にも分からないように、
闇のうちに片付ける。その証拠を掴んでいる」

などと宣伝するのです。
要するに、一般会員の知らない闇の部署が、巨大な創価学会を
うまく利用して動かしているというのです。

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これだけの巨大な組織を維持するためには、
表の顔だけでは無理で、必ず裏の顔が必要で、
違法なことをしていると考えているのです。

これらはまさに妄想で、学会の中枢の人であれば、
一笑に付し、まともに相手にしない事なのですが、
昔から、懲りもせずに垂れ流しているデマです。

こんな批判者は、臆病者で、常に暴力団の影に、
おびえながら暮らしているのでしょう。
さらに、目に見えない暗い闇に、
強迫観念を抱き続けているに違いありません。

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創価学会も、それに関連した団体も、さらに公明党も、
反社会的な団体とは、全く関係しないということは、
当然すぎるほど当然のことです。

これは、学会に限らず、一般社会の常識です。
有名人などが、反社会的な団体との関係が表ざたになり、
マスコミなどで問題になることが、何度もあることを考えれば、
当たり前のことです。。

もちろん、元暴力団の人が、入会をして、
信心活動に励むことによって、立派に更生した、
ということはあります。これは素晴らしいことです。

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ここで、常識では信じられないような妄想事件を見てみましょう。
週刊誌にも出てきたものを、二つだけ挙げてみます。

一つは、北海道で、乗用車とトラックが正面衝突して、
乗用車の運転手が死亡した交通事故です。

たまたま、乗用車を運転していて、亡くなった人が、
学会と対立する寺院の僧侶でした。
また、トラックの運転手が、これもたまたま、学会員でした。

警察の現場検証の結果は、
僧侶がセンターラインを越えて、
スピードを出したまま、学会員のトラックに衝突した、
と結論付けられました。
従って、過失割合は、僧侶が100、学会員が0になりました。

要するに、学会員には過失は全くなく、
逆に、被害者と認定されたのです。

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この事故を週刊誌が大きく報道しました。
内容は、
「交通事故は、
学会批判をする僧侶を殺すために、
創価学会の命令によって起こされた」
というものでした。

トラックを運転していた学会員も、重傷を負っていました。
仕事で使っていたトラックも使い物にならない状態でした。
相手の運転の不注意から、一瞬にして、苦しみのどん底に落とされた、
この学会員に対して、週刊誌の記事は、
人間性のかけらもないものでした。

さらに、この週刊誌の記事を取り上げて、
学会批判の国会議員が、衆議院予算委員会で、
創価学会の責任を追及したのです。

運転手の学会員は、名誉毀損で裁判所に訴えました。
週刊誌側は、最高裁まで上告しましたが、
週刊誌側の敗訴の判決は、各裁判所ともに同じでした。
判決後、この国会議員は、学会員に謝罪しました。

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現在の日本の社会において、このような、
馬鹿げたことをねつ造して、週刊誌や国会議員が、
学会批判をしているというのは、非常な驚きです。
しかし、厳然たる事実なのです。

一連の、運転者に対するデマ報道や国会議員の言動によって、
どれほど、運転者やその家族が、
塗炭の苦しみを受けたことか、計り知れません。

週刊誌の関係者やこの国会議員は、
被害者の運転者や家族に対して、
心の中に、なんの痛みも感じていないのです。

それよりも、学会批判のキャンペーンが失敗した事を、
残念に思うことの方が大きいのです。

これが、創価学会批判者に共通している、残忍性です。

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みずからの作り出したデマを使って、
学会批判をすることによって、
どれ程多くの人々に、苦しい思い、悔しい思い、嫌悪感などを
与えてしまうのか、ということには、
全く、振り向こうとしないのです。

否、むしろ、苦しめる効果が大きければ大きいほど、
せせら笑って、喜んでいるのです。

にもかかわらず、

「創価学会の非人道的、
反人権的な本質を社会に、暴き出し、
それによって苦しめられている人々を救うため、
徹底して闘う」

などと、正義の味方のような顔しているのです。
言うことと為すことの乖離(かいり)の指摘をしても、
全く意に介しません。

これからも理解できるように、学会批判者には、
正義・道理・道徳・人権と言ったような、
人間として、基本的に大切な人道が欠如しているのです。
だから、何度でも同じように、社会を大騒がせするような、
反学会キャンペーンをでっち上げるのです。

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被害妄想型の学会批判には、2種類があります。
一つは、本当の被害妄想により、
創価学会を巨大な、得体の知れない団体と捉え、
恐怖心と警戒心を起こすものです。
これは、病的なものですから致し方ありません。

もう一つは、意図的に妄想の創価学会像を作り上げて、
徹底して、攻撃するものです。

意図的妄想の批判者の目的は、次の3点です。

1. 創価学会にダメージを与える
2. 学会員に不信感を起こさせる
3. 新しく入会する会員を減らす

これらのために、できるだけ、世の中の人が、
驚き、大騒ぎし、恐れるような、ウソを作り上げるのです。

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そして、創価学会のイメージとして、
「闇の部分があり、そこでは、気に入らない者に対する殺人さえも、
世の中に知られずに行うことができる」
などと思わそうとするのです。

それができる確実な証拠として、
「池田会長の命令通りに動く学会員が、警察や裁判所、
さらに政治の世界にまで、徹底して送り込まれている」
と言い張るのです。

このような批判をする人は、
実に、幼稚な精神状態であると言えます。
学会が、こんなバカバカしいデマによって、
ダメージを受けるわけがないのです。

もし、ダメージを受けるのであれば、
ずいぶん以前に、学会はつぶれているでしょう。
創価学会に対する認識が、幼児的であると言えます。
こんなことで、学会が潰せる、などと思っていること自体が、
誇大妄想に他なりません。

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反学会キャンペーンに狂奔する人には、
全く、反省するという人間性を持ち合わせていません。

その証拠に、この事件の1年後に、
同じようなことがまた起こりました。

しかも、反学会キャンペーンを盛り上げている、
週刊誌やライター、その他の関係者の顔ぶれを見ると、
なんと、学会批判のおかげで、飯を食っている、
同じ人たちがそろっているのです。
呆れるしかありません。

それが、次の二つ目の事例です。

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それは、東京都東村山市の市会議員が、
ビルから転落して死亡した事故でした。
警察の捜査の結果、自殺と断定されました。

この市会議員は、生前に、創価学会や公明党への批判活動をしたり、
創価学会の脱会者の救済活動もしていました。
それで、市会議員の死は、創価学会の謀略であるという説が、
大々的に拡大されることになりました。

新聞、週刊誌、月刊誌、テレビ、ラジオなど、
マスコミが総動員して、この問題を取り上げました。
また、国会においても、反創価学会の国会議員が、
「宗教法人に関する特別委員会」で、
自殺と判断した警察の捜査に、疑問を投げかける質問をしています。

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創価学会謀略説が、社会に広がる中で、
学会は、週刊現代・週刊新潮・東村山市民新聞を
名誉毀損で提訴しました。
判決は、3者ともに勝訴しています。

逆に、亡くなった市会議員の親族が、
学会関係の新聞、雑誌である、聖教新聞・創価新報・月刊誌潮を
名誉毀損で提訴しました。
判決は、3者ともに、請求は棄却され、学会が勝訴しました。

この事故については、非常に多くの、
様々な観点からの裁判が、長期間にわたって行われました。
その結果、市会議員側は、判決を
「謀殺説が認定された」と勝手に解釈しています。

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実際にはもちろん、警察の再捜査もなければ、
市会議員を階段から突き落としたとする、
学会員の名前も出なければ、当然ながら、
殺人犯として、誰も逮捕されていません。

インターネットを検索すると、これらの二つの事例以外にも、
非常に多くの同種の批判が出てきます。

いかにも真実性を持たせようとして、
学会内の役職まで出してきます。
「殺人犯が学会員であるということは、
地元の地区部長が、絶対に秘密にしてくれということで認めた」
などと言うのです。

そのネタ元の人に、
「地区部長の名前と住所、連絡先を教えよ」
と言うと、
「個人情報なので言えない」
と決まり文句で逃げます。

悪質なガセネタを、ウソを承知で、垂れ流す学会批判者は、
自らの、人間としての精神作用が、
破壊されていることに、気づくべきでしょう。

以上が、被害妄想型です。